ぶっちゃけ、プレースタイルって性格が出ると思いませんか?

フェンシングを17年間真剣にやってきて、この競技は「究極の自己表現」だと、ひしひし感じています。

「あの人、普段は物静かなのにピストに上がると別人みたいに攻撃的!」

「いつもおちゃらけてるあの人、実はすごく慎重なフェンシングをする…」

といったことや、

「性格と一緒で、プレーが素直だな」「普段と一緒で、我慢できないなぁ」

…そんなこと、思ったことありませんか?

フェンシングは、剣一本を通して相手と対話するスポーツだと思います。階級がないので、老若男女誰とでもピスト上でコミュニケーションが取れるのも魅力のひとつです。

なぜフェンシングには性格が出るのか、そしてそれを知ることでどう楽しくなるのか、一緒に整理してみましょう。


① 剣先は嘘をつけない?「攻め」と「守り」のタイプ診断

構え方ひとつ、試合運びひとつに、その人の生き方や考え方が反映されます。自分や周りの選手に当てはめてみてください。

直感型(イケイケ派) 考えるより先に体が動く「まずは突っ込んでから考える」タイプ。勢いがある分、ハマると強いですが、大差で負けることも。

論理型(チェス派) 相手の動きを観察し、詰め将棋のように追い詰める。しっかりと勝てるタイミングを見計らう慎重派。私生活でも計画的なことが多いかもしれません。

慎重派(カウンター派) 相手が来るのをじっと待ち、ここぞという場面で仕留める。粘り強く我慢強い性格が剣に現れます。守りすぎてそのまま負けてしまうのが玉に瑕。

あなたはどのタイプですか?自分の性格を客観的に見るのも、フェンシングの楽しみのひとつです。


② ピストの上は「言葉のない対話」の場

自分のプレーに精一杯で、そんなこと考える暇ない…と思う方もいるかもしれません。でも、1本1本を会話のように考えてみると、面白いかもしれません。

相手の「剣の癖」は、いわばその人の「口癖」のようなもの。相手が何を伝えようとしているのか、どんな性格なのかを読み解くプロセスは、ある意味、普段の会話より正直です。

いつも対戦している相手に、あえていつもと違うアプローチで挑んでみてください。きっと違った反応が見えてくるはずです。その変化を楽しんでみてください。


③ 自分の「弱点」も「魅力」に変わる

自分のプレーについて、

  • 「気が短いからすぐ突っ込んでしまう」

  • 「ビビリだから緊張して出れない」

と悩む必要はありません。裏を返せば、

  • 「決断力が早い」「勇気がある」

  • 「リスク管理が徹底している」「慎重である」

ということです。

自分の性格を否定するのではなく、「自分らしい性格をどうフェンシングに反映するか」を考える。それができると、フェンシングはもっと自由で楽しいものになります。


フェンシングを「楽しむ」ヒント

現役日本代表として多くの選手を見てきて、やはり一番強いのは「自分を貫く」ということだと感じています。

  • 「自分を知る」 ― 自分がどんな技をやりたいのか、どんなふうにプレーしたいのか。コーチや周りの選手に聞きながら、時間をかけて自分の「型」を見つけてください。

  • 「相手を面白がる」 ― 相手のプレーを観察して「へぇ、こういう性格なんだ!」と俯瞰する余裕を持つと、恐怖心が好奇心に変わります。

  • 「セッションを楽しむ」 ― 試合は「戦い」であると同時に、お互いをぶつけ合う「セッション」でもあります。ぜひ対話を楽しんでください。

具体的には、こんなことを意識してみてください:

✔ 練習中、相手の「性格」を予想してみる → 当たっていても外れていても、観察眼が磨かれる

✔ 自分の性格を活かした「自分らしい一本」を研究する → 誰かの真似ではなく、自分にしかない武器を育てる

✔ 試合後にファイティング内容について話し合い、答え合わせをする → 相手の視点を聞くことで、自分では気づけなかった癖が見えてくる


DECについて

今回紹介した内容は、DECでも大切にしているテーマです。

単なる技術指導だけでなく、「あなたの性格やスタイルに合った戦い方」を一緒に見つけるアドバイスも行っています。

「自分にはどんなスタイルが向いているんだろう?」と悩んでいる方も大歓迎です。十人十色のフェンシング、ぜひ練習会であなただけの「型」を磨きに来てください!