「練習頻度はこれでいいの?」「身長が伸びる時期に気をつけることは?」
お子さんが一生懸命取り組んでいるからこそ、保護者の方の悩みは尽きないものです。
フェンシングを17年続けてきた視点から、成長期という大切な時期に「何を優先し、どう構えるべきか」について、よくいただく質問をベースに整理してみます。
① 練習頻度と「やりすぎ」の境界線
「週4〜5回の練習、親としては少し心配…」という声もよく耳にします。
専門的なデータでは「過度な負荷は成長を妨げる」という説もありますが、個人的な体感としては、「本人が好きなら、やれるだけやっていい」と考えています。
物理的なブレーキがある ― 学校やテスト、友達との時間など、子どもには自然と練習を休むタイミングが訪れます。
怪我の少ないスポーツ ― フェンシングはコンバットスポーツの中でも怪我が比較的少ない競技です。
精神的なレジリエンス ― 「自分で決めてやり抜く」経験は、後々の精神的な粘り強さに繋がります。
違和感や痛みがある時は迷わず休む。でも、元気で「やりたい!」と言っているなら、その熱量を大切にしてあげてください。
② 「今勝つ」ことよりも「引き出し」を増やす時期
成長期の子どもにとって、最も重要なのは筋力よりも「経験」と「柔軟な思考」です。
試合を「分析」する習慣を ― 自分でメモを取り、主観的・客観的に自分のプレーを振り返る。この「言語化」の癖が、身体が成長した時に爆発的な伸びを生みます。
いろんな「声」に触れる ― 一人のコーチに固執せず、いろんなコーチや選手のアドバイスをフラットに聞く。自分のスタイルが固まる前に、選択肢を増やしておくことが大切です。
「運動神経」の土台作り ― 体の使い方に悩んでいるなら、ダンスやマット運動など、フェンシング以外の動きを取り入れるのも一つの手です。
③ 早くから結果を出すことと、後から伸びること
「早く結果を出さないと、将来トップになれないのでは?」と焦る必要はありません。
フェンシングはパワーだけで決まらない分、実力が反映されるまでに2〜3年はかかる「慣れ」のスポーツです。
神童が必ずしもトップになるとは限らない ― 若い頃の結果に固執しすぎると、視野が狭まることもあります。
「後から伸びる」ための準備 ― 大切なのは、身長が伸びきったりパワーがついたりした時に、それを受け止める「技術の土台」と「向上心」があるかどうかです。
目の前の勝敗はモチベーションになりますが、それはあくまで成長のスパイス。長い目で見て、今の試行錯誤を面白がれるのが理想的です。
保護者の方へ:フェンシングを「見守る」ヒント
お子さんが長く、楽しく続けるために、ぜひこんな視点を持ってみてください。
「結果」ではなく「変化」を褒める ― 昨日までできなかった動きができた、試合後にしっかりメモを書いた。そんな小さな成長を拾い上げてください。
親子で「答え合わせ」を楽しむ ― 試合後に「何が楽しかった?」「相手のあの動き、どう思った?」と会話することで、お子さんの観察眼は磨かれます。
「自分らしさ」を信じる ― 身長が低くても、足が遅くても、それを補う「自分だけの型」は必ず見つかります。
DECについて
DECでは、お子さん一人ひとりの成長段階や性格に合わせたアドバイスを行っています。
「今は何を優先すべき?」といった保護者の方の悩みにも、現役選手の視点からお答えします。
将来の伸びしろを、一緒に広げていきましょう!