「相手の出方を見ながら戦っているけど、いつも後手に回ってしまう…」

「自分なりの戦術がわからないまま、なんとなく試合をこなしている」

そんな経験、ありませんか?

フェンシングを始めて数年経っても、戦術の立て方に悩む選手は少なくありません。特にスピーディーな展開の中で戦術を組み立てるのは、至難の業です。

僕が一番意識しているのは、「相手を分析した上で、自分の技術をパズルのように当てはめていく」という理論立てです。相手が何をしたいのかを見極め、自分の持っている技を「ジャンケン」のようにぶつけていく作業、そのヒントを一緒に整理してみましょう。


① まずは自分の「手札」を確認する

戦術を立てるためには、まず「自分の強み」を知る必要があります。

よくあるスタイルとして、「相手の出方を伺いながらカウンターを狙う」という選手がいます。デガジェを多用したり、相手の動きに合わせて突きに行ったり。上手くいくこともありますが、噛み合わない時はフェイントにすぐ反応してしまい、突かれてしまう。

このスタイルの問題は、常に「反応する側」に回ってしまうことです。相手のフェイントに振り回され、主導権を握られやすくなります。

  • 自分はどんな技が得意か、整理できているか?

  • 「待ちのスタイル」に頼りすぎていないか?

まずここを見直すことが、戦術づくりの出発点です。


② 「反応する側」から「反応させる側」へ

フェイントに反応しすぎてしまう時の処方箋は、「自分から先にアクションを起こすこと」です。

  • スピードと精度の向上 ― 先手で動けるようにスピードを磨き、デガジェ(剣を外す動き)の精度を上げる。

  • 自分からフェイントを仕掛ける ― これが最大のポイントです。自分からフェイントを掛けることで、相手がどう動くかの「答え」を先に引き出せます。

「相手が来るのを待つ」のではなく、「自分のフェイントで相手を動かし、そこを突く」。この流れができると、一気に戦術らしくなってきます。


③ 戦術は「ジャンケン」の組み立て

「この相手はこう動く癖があるな」と分析できたら、そこに自分の得意技をぶつけます。

  • 相手が速いなら、より速く先手を取る

  • 相手が剣を触りに来るなら、デガジェでかわす

自分の技術を相手にぶつけた結果、相手がどう変わるか。その繰り返しが戦術の組み立てそのものです。

具体的には、こんなことを意識してみてください:

✔ まず「自分の得意パターン」を1つに絞って試合に臨む → あれこれ考えすぎず、1つの仮説を持ってピストに上がる

✔ 序盤は「観察」と割り切る → 最初の数本で相手の癖を読み、後半に活かす

✔ フェイントへの反応を減らすために、自分からフェイントを出す → 先手を取ることで、受け身の展開から抜け出せる


DECについて

今回紹介した内容は、DECの練習会でも実際に取り上げているテーマです。

「もっと具体的に自分の戦術を相談したい」「動画を見てアドバイスが欲しい」という方へ。練習会だけでなく、オンラインレッスンや東京での個別レッスンも受け付けています。遠方の方でも、画面越しに一緒に課題を解決していきましょう。

ご興味のある方は、お気軽にDMまたは予約サイトからチェックしてみてください!