「自分から攻めると、いつもコントルかパラードでやられてしまう」

「相手が構えて待っていて、どう入ればいいか分からない」

そんな経験、ありませんか?

なぜ「待っている相手」を崩せないのか、その理由を一緒に整理してみましょう。


① タイミングを意識せず突っ込んでいる

フェンシングはスピードが命…ではないです。

もちろん速いに越したことはないですが、より大事なのは「タイミング」です。

足を止めて待っている選手は、無意識であっても相手のリズムが読みやすい傾向があります。

どれだけ速いボールが飛んできても、何度も同じスピードで来る場合、人は慣れます。それと同じで、タイミングの緩急がないと、そこを突かれることが多いです。

動きすぎている選手は、一旦止まってみましょう。逆に、相手の動きが見えてくるはずです。

  • 同じリズムで歩き出していないか?

  • 同じ深さ(距離)でアタックを打っていないか?

このあたりを意識してみましょう。


② 「誘い」に乗ってしまっている

相手がわざと隙を見せている…と考えたことはありますか?

  • あえて剣を大きく開けている

  • あえて腕を引いてくる

隙がある!と思って飛びついてはいけません。

「相手が見せている隙は、本当に隙なのか?」

この疑いを持つことが、メンタルスポーツとしてのフェンシングで大切な考え方です。


③ フェイントが単調になっている

タイミングと同じく、フェイントの出し方も重要です。

  • フェイントがパターン化されていないか?

  • 攻撃する時、毎回突っ込んでいないか?

「やられる!」と思った時に、相手は何らかの動きを見せます。

つまり相手の剣や体が動かなければ、それはフェイントになっていません。

相手を動かすためのフェイントが足りないことが、守りの固い相手を崩せない大きな原因です。


対処法

現役日本代表の視点からすると、以下の3点が特に大事だと考えます。

  • フットワークに緩急を生んで、ゆっくり→速いのグラデーションを作る

  • 一発で突こうとせず、コントルを混ぜたり、二段・三段の攻撃を組み立てる

  • 観察を繰り返して、相手が嫌がるリズムや距離を探る

具体的には、こんな練習を取り入れてみてください:

✔ 小さいフェイントで相手の剣をピクッと動かさせる → 大きく動かす必要はない。反応を引き出すことが目的

✔ あえて突かずに「入るフリ」だけを繰り返す → 相手の反射パターンを把握してから、本命を出す

✔ 相手の得意なディフェンスの癖を見抜く → 試合序盤は「観察」と割り切るくらいの余裕を持つ


DECについて

今回紹介した内容は、DECでも実際に取り上げているテーマです。

単なる突き方だけでなく、「どうやって相手を誘い出すか」「罠をどう見抜くか」といった駆け引きのアドバイスも行っています。アップではリズムフットワークも取り入れています。

「相手に読まれている気がする…」と悩んでいる方は、ぜひ練習会で相談してください!