「なかなか毎日練習場に行けないのですが、自宅でできるフェンシングのトレーニングがあれば教えてください」

練習場に行けない日が続くと、このままで大丈夫だろうかと不安になるものです。しかし、家での時間は、感覚を鈍らせないための大切なトレーニング時間に変えることができます。

フェンシングは「感覚のスポーツ」です。数日剣を握らないだけで、指先の繊細な感覚は意外と鈍ってしまうものです。逆に言えば、家でのちょっとした時間に剣に触れている選手は、練習場での立ち上がりが圧倒的に早くなります。

この記事では、練習場になかなか行けないという選手からの相談をもとに、自宅でできる3つの基本メニューと、その「深い」やり方を紹介します。家で剣を持って(もし場所が狭ければ、短い棒や折れた剣でも構いません)、ぜひ取り入れてみてください。


① アロンジェ(腕の伸展):全身の連動を意識する

ただ腕を前に出すだけだと思われがちですが、実は全身の使い方が重要です。

  • ポイント:ガードの位置が「自分の頭の少し上」になるくらいまで、しっかりと伸ばしきってください。この時、胸を張って体を開き、反対側の腕(後ろ腕)もしっかりと後ろに伸ばすのがコツです

  • 脱力のコツ:肩に力が入ってしまうと動きが固くなります。「指先で剣を持つ」意識を持つことで、余計な力みが抜けてスムーズなアタックになります


② デガジェ(剣を回す動き):起点を変えて感覚を養う

相手の剣をかわすデガジェは、とにかく「細かく」やるのが重要です。

  • ポイント:まずは小さい円を正確に繰り返します。そのあと、「指先 → 手首 → 肘 → 腕全体」と、回す起点を順番に変えて練習してみてください

  • 目的:どの部位を起点にしてもコントロールできる感覚を養うことで、実戦での対応力が格段に上がります


③ バッテ(叩き):デガジェと同じプロセスで

相手の剣を叩く動作も、デガジェと同様のステップで練習しましょう。

  • ポイント:これも「指先 → 手首 → 肘 → 腕」の順で、それぞれの部位を意識して叩く練習をします

  • 目的:小さな指先の操作で叩くのか、肘を使って強く叩くのか。それぞれの感覚を「細かく」使い分ける練習を繰り返すことで、相手に読ませない鋭いバッテが身につきます

家での練習は、ただ回数をこなすのではなく、「体の位置」や「動かす起点」を細かく意識することがポイントです。毎日5分でいいので、鏡の前で自分の形をチェックしながらやってみてください。次の練習で、自分の剣が驚くほどイメージ通りに動くはずです。


DECについて

「家での自主練、フォームが崩れていないか見てほしい」という方へ。DECでは、構えやアロンジェの形をチェックし、その場で修正アドバイスをします。自分一人では気づけない「肩の力み」や「腕の角度」をプロの目で確認して、効率よくレベルアップしましょう。

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